初心者のためのクロスステッチ
クロスステッチは、もっとも覚えやすい刺しゅうのひとつです。どの目も同じ小さな×で、布にはもともと穴のマス目があります。そろえる道具、刺し方、そして最後まで仕上げられる最初の作品の選び方を紹介します。
そろえる道具
- アイーダ布。14カウント(約5.5目/cm)がいちばん見やすく数えやすい布です。図案より各辺8cmほど大きく切ります。
- 25番刺しゅう糸。図案の対応表にある色をそろえます。1束は6本の細い糸がより合わさっていて、必要な本数を引き出して使います。
- クロスステッチ針。14カウントなら24番。先が丸いので、布を割らずに穴を通ります。
- 刺しゅう枠で布をぴんと張り、小さくてよく切れるはさみも用意します。
- 図案。小さなものから始めましょう。最初の作品に向く図案は下で説明します。
布と糸の準備
布を縦横に二つ折りして中心を見つけます。糸は45cmほどに切ります。長すぎるとからまり、すり切れやすくなります。必要な本数を1本ずつ引き出してから、そろえ直します。14カウントでは2本取りが標準です。
クロスステッチを1目刺す
マスの左下の穴から針を出し、右上の穴に入れます。これがハーフステッチ(/)です。次に右下から出して左上に入れると×が完成します。
- 上になる糸の向きをすべてそろえましょう。仕上がりがきれいに見える、いちばん大事なルールです。
- 同じ色の列は、まずハーフステッチを端まで刺し、戻りながら交差させます。
- 糸を引きすぎないこと。目が布の上に平らにのるようにします。
玉結びをせずに始めて終える
玉結びは額に入れたときにでこぼこの原因になります。刺し始めは裏に2〜3cmの糸端を残して押さえ、最初の数目で包むように刺します。2本取りなら「ループメソッド」も便利です。長い糸1本を二つ折りにして両端を針に通し、最初のハーフステッチを刺したら、裏側でできた輪に針をくぐらせます。刺し終わりは、裏の4〜5目に針をくぐらせてから糸を切ります。
最初の作品を選ぶ
幅60目以下、10色未満で、部分的なステッチが少ない図案を選びましょう。イニシャル、小さな動物、シンプルな花などが最適です。自分の絵や写真から作ることもできます。小さめで色数を少なくすれば、週末で仕上がります。
アイーダ布計算ツールで、仕上がりサイズと必要な布の大きさがわかります。
初心者によくある失敗
- 数え間違い。新しい場所を刺す前に、いちばん近い刺し終えた目から数え直しましょう。
- 裏で糸を長く渡す。数マス以上渡した糸は、淡い色の布から透けて見えます。いったん始末して刺し直しましょう。
- 糸のねじれ。ときどき針を下にぶら下げて、糸のよりを戻します。
- きつすぎる目。強く引くと穴がゆがみ、布がつれてしまいます。
お気に入りの写真やイラストを、無料の図案メーカーで初心者向けの図案にしてみましょう。サイズは小さめ、色数は少なめがおすすめです。そのあとはクロスステッチ図案の読み方もどうぞ。
よくある質問
クロスステッチは難しいですか?
いいえ。基本のステッチは1種類だけで、布の穴がどこに刺せばいいかを教えてくれます。たいていの人は最初の1時間できれいな目を刺せるようになります。
初心者にはどのアイーダがおすすめですか?
14カウント(約5.5目/cm)です。穴が見やすく、2本取りで布をしっかり覆えます。11カウントはさらに目が大きく、子どもや目が疲れやすい人に向いています。
最初の作品にはどのくらい時間がかかりますか?
50×50目の図案なら最大2,500目です。初心者のゆったりしたペースで、およそ10〜15時間が目安です。